産後に腹直筋離開が起こる原因
原因腹直筋離開は怪我や病気の名称ではありませんが、かなり深刻な場合もあります。
妊娠35週くらいになるとほとんど100%に近い割合で腹筋が裂けてしまいます。これは腹直筋(いわゆるシックスパック)の真ん中(白線)が引き伸ばされてしまうためです。経膣分娩、帝王切開を問わず発生し、離開の度合いには個人差があります。帝王切開をされた方の場合は腹直筋を切開しているので特に注意が必要です。
主な原因
- 腹横筋が弱すぎる
- 妊娠中に体重が増え過ぎた
- 双子、三つ子を妊娠していた
- 出産回数が多い
- 高齢出産だった
- 帝王切開で出産した
腹直筋離開の確かめ方
ご自身で確認する場合は仰向けになり膝を立てて、おへその少し上あたりにご自身の指を当ててください。
その状態でご自身の頭を少しだけ起こしてください。腹筋に力が入りますので腹直筋離開があれば左右の腹直筋の間に溝を触知します。
改善には適切なトレーニングが必要
腹直筋離開になっている場合、シットアップと言われるいわゆる腹筋運動を行うと逆効果になってしまいます。
当院では離開の度合いを確かめ、ご本人にも認識していただきます。共通の認識を持っていただいた上で、理解を締めるためのアプローチ(施術)を行います。
また普段何気なく行なっている動作が症状を悪化させてしまうこともありますので生活の中での注意点もご指導いたします。さらにご自身でのケアが重要になりますのでそのためのトレーニング方法もご指導いたします。
腹直筋離開は産婦人科病院でもあまり説明されないとよくお聞きしますので、整骨院や整体院ではその名称しか知らずに施術をしているところが散見されます。
ご自身のためにも確かな知識を持ち合わせている産後ケアの専門家の指導を受けるようにしてください。